月刊!スピリッツ 2018年2月号


月刊!スピリッツ2月号発売中です。前号お休みでしたが『きまじめ姫と文房具王子』載ってます。

今回の表紙は、ぜひ見てもらいたかったポイントだったりします。
前回に引き続きお話の中で吉田茂が出てくるので、今回の表紙の絵の巻紙は『サンフランシスコ講和条約』の調印式で読み上げた演説原稿をイメージして描きました。
英文ですべてかかれていた草稿を前夜日本語に書き換えたと言われています。
紙をつないで長い長い巻紙になったので、諸外国の記者から“トイレットペーパー”等と言われたようです。

それから戦時中の文房具についても触れています。
物のない時代に、金属や食料が原料となっているものなどは他の代用原料が使われたようです。
中で糊の事について触れていますが、ヤマト糊さん(ヤマト株式会社)のHPには戦時の事ももっと詳しく書かれていて、
そうやって工夫をして作った糊が風船爆弾を作るために使われた、ということまで記録されています。

また戦争色が強くなると、子供の使う文房具の広告や商品名等にも変化があったようです。
宣伝文は勇ましさを増し、表現は限られていきました。
時代の流れに文房具メーカーも望まずとも染まらざるを得ない事情があったのだなと当時の資料等をみて思いました。